一、三番目の花嫁

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  「わかってるわ、ジーナ」 ジーナへ視線を向け、すぐに男に視線を戻した。 「本当にありがとう。感謝します」 にこやかにそう言い、軽く会釈をしてから男に背を向けた。 「さ、行きましょジーナ」 「お嬢さん」 名前を呼ばれ、マーヤは振り返る。 「名前は?お嬢さん」 マーヤはヴェールを緩めて顔全部をさらけ出し、太陽の様な笑顔を見せて自分の名前を告げた。 「マーヤ」
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