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ピピピピ、と。
「ん…………」
毎朝おなじみの目覚ましの音で目が覚める。
「ん~~~」
カチリ、と時計を叩いて音を止め、時間に余裕があることを寝ぼけ眼で確認すると、
「おやすみ……」
布団をかぶり、二度目を決め込む。
準備は万端だ。
何せ、このために目覚ましを二個用意し、片方は30分ほど早くなるように設定してある。
さっき鳴ったのがそれだ。
二度寝なんてしなくても、魔力を頭に回せば意識をすっきりさせることはできる、けど。
……正直、朝のコレほど心地よいものはないと思うんだよなぁ。
そんなことを思いながら、まどろみの中へ……
『お早う御座います愚かなる生徒諸君ッ!!』
……入ろうとしたところを、とんでもなく頭の悪い大音声にブチ壊された。
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