1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
『12月24日は駅に7時集合な。
遅れんなよ。』
『当たり前じゃん♪
7時だね。了解。』
一週間前にした、貴方との約束。
只今の時刻は約束の時間7時を
2時間も過ぎた、午後9時。
冷えた手をポケットに入れて温めながら、私は貴方を待つ。
携帯を開いて、貴方の電話番号を探し、かけてみるがどれだけ貴方の声を待っても聞こえない。
「ハァ…」
パタン、と携帯を閉じて
今日何回目か分からないため息をつき、夜空を見上げる
「馬鹿…。」
いつもなら
『馬鹿って言うなよ、馬鹿。』
って、応えてくれていた貴方が今はいなくて…
だんだん
目が熱くなってきた。
最初のコメントを投稿しよう!