― 5章 ―

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「ホント無口だよね、それともマジで嫌われてる?」 プッと吹き出したのは添田。 なになにと身をカウンターに乗り出す私。 「照れてるんだよ」 とジンに親指を向けるから私もその先にいるジンに視線を合わせる。 絶対にこっちを向かないぞという風にジッとモニターを凝視しタバコを吸おうとしてる。 そう、うちの灰皿にあった茶色のフィルターマルボロ。 独特な洋モクの香りがする。 何も語らない無口なジン。 やっぱ美人さんだなぁ、睫毛長いし鼻も高い。そんなに明る過ぎない茶髪、サラッとしたクセのない耳に掛かる位の髪。 さっき一緒に歩いた感じじゃ優に180を越してるはず。 細身でスレンダーだな…モデルでもイケるんじゃ? その辺歩いてたら間違いなく目を引く。 .
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