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颯人視点
「お疲れ様でした」
いつも通りの夜。
残業をしていたら、時計の針は零時を回っていた。
流石にこの時間になると残っている人間は限られてくる。
「三井君」
聞き慣れた声に振り返れば上司兼恋人の悠(はるか)が立っていた。
甘い顔立ちをして、ブランドスーツをさらりと着こなす上司は、女子にも人気があり、オンとオフの切り替えがはっきりしている。
それ故に何故自分と付き合っているのかがよくわからないでいた。
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