box ① もっと愛が欲しい

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颯人視点 「お疲れ様でした」 いつも通りの夜。 残業をしていたら、時計の針は零時を回っていた。 流石にこの時間になると残っている人間は限られてくる。 「三井君」 聞き慣れた声に振り返れば上司兼恋人の悠(はるか)が立っていた。 甘い顔立ちをして、ブランドスーツをさらりと着こなす上司は、女子にも人気があり、オンとオフの切り替えがはっきりしている。 それ故に何故自分と付き合っているのかがよくわからないでいた。
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