プロローグ

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 そこに親友の首を見つけると、少女は笑った。  涙を浮かべながら……、悲しそうに笑った。  そして突然笑い声は、慟哭へと変わる。  誰もいない村に少女の悲痛な声が響いた。  どれくらい泣いただろうか。  急に少女の声は途切れた。  疲れたのでは無く、泣けなくなっていた。  喉に突き刺さる『矢』、それを確認したときには、無数の矢が少女の細い体を貫き、命を絶った。    村にはもう『人』はいない。    この日、この村は死んだのだ。
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