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僕には幼なじみがいた。
僕に顔がよく似たその子は、もしかしたら兄弟だったのかもしれない…。
それが真実かどうかは判らない。
僕らは捨て子であり、アンダーグラウンドな世界でしか生きられなかった。
ただ、毎日生きるのに必死で、それでも楽しかったのは、きっと彼がいたから……。
しかし、ある日突然その生活は終わりを告げる。
彼は神隠しにあったかのように突然消えた…。
それは、『贄（にえ）』と呼ばれる失踪――…。
この世界では時々あることで、帰って来た者はいないらしい。
噂では、人体実験にされているのだとか、神様の生贄に召されてるんだとか……。
もしも、この世界を造った神様なんて存在（もの）がまだいるのならば、教えて欲しい……。
『僕たちはどこから来たのか』
『僕たちは何のためにここにいるのか』
『僕たちは何者なのか』――――……
宇宙が出来てから人間の推算で137億年――…。
いまだ答えは見つからない……。
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