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「うん、これでも終わらないか。」
第2陣の魔獣達も、リヒトは倒してみせた。
「ハァハァハァ…」
リヒトの息がかなり乱れているが、瞳の光は失っていないどころか 更に輝きを増していた。
「いいな、その純粋な心、綺麗な顔、剣の才能、人を引き寄せる包容力、地位、名誉…」
カイは本当に目の前の青年を羨んだ。
「勇者、英雄、正義の味方。憧れるなぁ」
これもカイの本心だ。
「君の能力なら、今言ったことを叶えることができるはずだ。」
リヒトは問う。
そして疑問に思った。
どうしてこれほどの能力を持ちながら悪に進むのか、と。
カイはすぐに答えた。
「正義の味方になろうと思えばなれるよ。偽りなら、ね。心が光を拒否する、楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい悪に心が震える。」
カイが地面に降り立つ。
カイは、リヒトに言った。
「アァ、死ねヨ」
カイは足に力を込める。
そして、大きく足を振り上げて。
「俺の能力は何も守れない。そして、全てを破壊しよう。」
足を地面に振り下ろした。
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