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どうやらエレベーターは動き出したようだ。
ほんの少しの間エレベーターでじっとしていると、「チン」という軽快な音と共にまたも扉が開く。
と共に耳をつんざくように聞こえてきたのは大歓声、そして罵声。
広すぎることはないにしても、ある程度の格闘技場くらいの広さはあるその部屋に、ギャングや若くて派手な服を着た女性、スーツ姿のいかにもな人物らがひしめきあっていた。
床から高めに設置されたリング、いや、リングというより檻の中では男同士の血なまぐさく、おぞましいバトルが繰り広げられているようで、フロアにいる大勢の人々は奇声をあげてそのバトルにアドレナリンを放出させていた。
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