二章#嫉妬=ケンカ

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二章#嫉妬=ケンカ

大貴サイド☆ 昨日、裕翔がさおっていう可愛い子を楽屋に連れてきた。 単なる、知り合いなんだと思ってたのに…。 戻って来るなり、急に「付き合い始めた」とか言うから、まじビックリした。 裕翔には悪いけど、俺もさおに一目惚れしたから。 絶対さおを奪ってみせる…。 あれから、さおは何度か裕翔に会いに楽屋に遊びに来る。 でも、相当裕翔に夢中みたいだな。 他のメンバーも裕翔にヤキモチ妬くくらい。 ヤベッ、仕事に集中できねぇ。 「有岡君、しっかりこっち向いて!」 さお達の行動が気になって、ろくにカメラも向けない。 俺、どんだけゾッコンなんだろ。 「お疲れさま~」 しばらくして、撮影は終了した。 「さおっっ!ちょっといいかな?」 裕翔と話していたさおを、無理矢理呼ぶ。 「?うん、いいよ?」 二人で、楽屋を出た。 「俺、さおのこと好きだ…。頼むから、俺にしないか?」 「…ごめん、今は、裕翔以外考えられない。」 「…そっか。」 「でも…。」 「でも?」 「気持ちは、すっごい嬉しい。」 「///サンキュー!」 俺はまだ、知らなかった。 この光景を、裕翔が見ていたことを…。
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