物事は急速に

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「なんで今になって動いてきたのか…。」 「"黒"なんて組織、噂にしか思えなかったけど…実際に存在してるってことですか?」 坂道先輩、風見先輩が口々に話す。 「いや、まだそうとは決まってない。 確かに名刺はあったが誰かのいたずらかもしれない。 "黒"の組織のやつを見た人もいないしな。」 辺りは一度しーんとしたがなつき先輩が試すような口調で話始めた。 「なぁ、 …咲ちゃんほどの人がただうちらを呼びつけるだけに会議開いたわけやないんやろ? 噂の"黒"はモノホンかもしれへーんて。 なぁ。 うちらになんかやってほしいことあるんちゃうん?」 みんなが一斉に生徒会長を見た。 生徒会長はなつき先輩の発言に驚いたようだったが、いつものように話始めた。 「…あぁ。 みんなにしてもらいたいことがある。」 周りがそうこなくっちゃ!!となっているなか、私はただ、展開が速すぎてついていけずにいた。
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