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『.00/stand up#ハシリサルモノ』
息が触れる距離で
シャッターが押される
揺れる被写体
震える声と指
嫌悪感はすでに存在していた
ただただ、無条件に
両手放しで認められる
システムの、第一陣
逸したと嘯かれるのは
いつ頃であろうか
どちらも、誰かが、何処かで
その小さい背中を
勝手に押さえている
震える涙を取り上げながら
無邪気な瞳は
振り払うことも出来ず
無邪気な好意を受け止める
致死量に達するまで
ルーチンワークという楽園
濁った楽園
幕が開かれる
無軌道で
無慈悲で
それでも上演され続ける
一度だけの演目が.
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