伝えたいこと。

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気付けば一番そばにいる。 そんな存在。 「………メ…アヤメ!!」 「ん~……海??どうしたのそんな大声だして……??」 安眠の世界から現実へと彼の声で引きずり戻された。 「大声だしてってお前はいつまで寝る気だよ………。」 起きたばかりでまだ頭が回らないあたしに、海は少し呆れ気味のようだ。 あたしはぼけーっと窓の外に目をやった。 青いはずの空がもう、オレンジ色に染まっていた。 「ってえぇー?!!!」 あたしは驚きおもいっきり立ち上がった。 「お前、ずっと寝てたからなぁ~……。」 「起こしてくれればよかったのにぃ……。」 「あまりにも気持ち良さそうだったからよ……。」 少し膨れっ面で言うあたしに海はボソッと、そう呟いた。 こんな時間まで海はずっと待っててくれたんだ……。 忘れようと思っていた想いが溢れだしそうになった。 あたしは海を好きでいることを諦めようとしていた。 海には好きな人がいる……。 何度も相談にのってるんだ。 だから……あたしは海への想いを封印していた。 .
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