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・・・
いつもの放課後・・・
また、いつものように僕は教室のドアのところにもたれかけてる。
そしてまた、いつものように彼の前には泣いている子・・・。
ここですこし自己紹介。
僕は小澤 錘(おざわ つむ)
普通の中学2年生。
そして彼というのは・・・
僕の友。中伎 悠介(なかぎ ゆうすけ)だ。
こいつも僕と同じ中学2年生だが、こいつはある特技を持っている・・・。
それは・・・。
他人の悩みを解決すること。
だから彼は、毎日昼休みと放課後に「悩み相談室」っというのをやっている。
ちなみに「悩み相談室」は好評で二ヶ月先まで予約でびっしりだ。
時々、先生まで来るほどだ。
これでおわかりだろうか・・・?
今その悩み相談の真っ最中なんだ。
今、少女が恋の悩みについて話している。
「・・・・・なんです。」
少女は控えめにそういった。
「じゃぁ・・・~したらどうかな?」
悠介は淡々と少女と話している。
しかし、錘はあんまり聞いていなかった。
どうも恋の話は駄目なんだ。
どうして駄目なのかも分からないけれど・・・
だから錘は恋の話には耳を傾けない。
今彼が考えていることは・・・
「昼休みに来たやつら仲直りできたかなぁ~??」
ということだけだった。
しかし、錘が毎回ここにいるのには訳がある。
ひとつは悠介がいてほしい。っと言ったからだ。
1人では心細いらしい。。
でも今やそれは建前!!
本当は・・・
彼の本音は・・・
顔が曇ったり、あるいは泣いていた子が悠介によって笑顔を取り戻せた子達の顔を見るのがとてもうれしかったのだ。
そう、錘はまだ気がつかなかった。
彼は相談しにくる子達の顔ばかりに気がとられていたせいか、
錘は相談を受けている悠介がどんな顔をしているのか・・。
そう、錘はまだ知らなかった。
それに錘か気づいた時彼らの仲がどうなるのかを・・・。
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