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僕は目が覚めた。なぜか白い貝殻の形をしたベッドの中にいて、周りは白い霧のようなものに包まれいて何も見えない。ここは一体どこなのだろうか。
僕はベッドから降りて、貝殻の形をしたベッドをみつめた。ベッドはどこかのラブホテルにありそうな雰囲気を醸し出していた。なぜこのようなベッドで寝ていたのだろうかと急に恥ずかしくなった。
その時コツコツとヒールで歩く音が聞こえた。誰かが僕に近付いてくる。ベッドの前で足音が止んだ。
「誰ですか。」
僕はおそるおそるその人に尋ねた。すると霧のようなものは晴れ、目の前には金髪で背が高く綺麗な女性が立っていた。
「私は怜と申します。相澤嵐君。あなたの担当天使です。」
そう言って女性、いや怜さんは優しく微笑んだ。
―…天使?―
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