空っぽ。

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ

空っぽ。

  どうしたら良いんだろう?     どうすれば良かったんだろう?     僕はただ、自分が出来る『精一杯の努力』をしただけなのに――。       僕はただ、自分が『良い』と思ったことをやっただけなのに――。       どうして僕を責めるの?     どうして僕を認めてくれないの?         僕は褒めてもらおうとも、見返りを求めようともしなかったのに――。         君は僕のことを『分からない』と言った。       僕も君のことが『分からない』と思った。       どうしてだろう?     君のことを考えたら、水がポタポタ落ちて来た。       何でだろう?         僕が責められた理由も、ポタポタ落ちた水の訳も分からない――。         悲しみのあまり、僕は記憶を亡くしてしまった――。       僕に残ったものは、何もない。    君の笑顔も。   君との思い出も。     何もかも、雨のように流れてしまった。     僕のココロは、いつも空っぽ。             2006.11.24 柊楓
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!