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「なんだぁ…そうなんですか。安心したー。」
わたしもつられて笑ってしまう。
「いーずーみー!」
不意に声が聞こえて振り返ると、道場の入口に山崎さんの姿がある。
「ほら、お師匠さんが呼んでるぞー?行ってこい。」
原田さんに背中を押される。
「は、はい!」
わたしは返事をした後、まだうずくまっている永倉さんと平助、原田さんたちに向かってお礼を言い、山崎さんの元へ向かった。
「和泉も大変だなぁ…。あ、一くんを紹介するの忘れてた…。」
和泉の姿が完全に見えなくなった後で平助は呟いた。
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