プロローグ

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 もしもし?…聞こえてる?  成功してるといいんだけど…。――うん、まあ、いっか。  ――…え?なに、真澄?…ああ、……あ、うん。今行く。  …時間無くなっちゃった。よく聞いてね。  もしあなたがこのメッセージを…どんな形でもいい。受け取ったら。  あなたは私の兄弟です。  ――あっ!  と言っても、昼ドラ的な意味じゃないの!何て言ったらいいかな…――ねえ、真澄。何て言ったらいいと思う?…――そんなに笑わないでよ!……  ――とにかくね、今、電波を逆探知して、そちらに探索官が向かいます。  彼らは優秀です。もう、玄関のベルが鳴るはずだよ。きっと。  ……――あっ!  ちょっと『変な感』が強くて、この通信を受信しちゃったふつうの人、すぐにやめて!  どんな形で聞こえてるか分からないけど、巻き込まれる前に。  …………いい?ベルが鳴らなかったあなただよ?  これ以上、通信を聞いちゃ駄目。  それとも―――?  ――ベルが鳴ったあなたはあたしの兄弟。歓迎します。  ようこそ!白銀学院へ。  
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