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親にも世界にも見捨てられた…
蒼い空が僕を嘲笑うかのようで
苛ついて嫉妬する…
僕は烏と人の混血
背中の黒い翼と鱗の足が罪の証…
忌み嫌われて物好きの見世物にされて
ついさっきも見世物小屋から捨てられたところだ
細い路地
飯もろくに喰ってない…
味覚がおかしくなりそうだ
寝返りを打つと売れない絵描きが少しでも足しにと一枚の絵を置いて行った
純白の翼を持つ天使が世界を抱えて微笑んでる絵だ
「…天使が居るなら僕を助けてみろよ…」
そんな事を呟きながら気付けば眠っていた
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