531人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
ここは三階の渡り廊下。
そこの三年三組の丁度前の窓に寄りかかって話をする女子が二人いた。
一人はこのクラスの子。
もう一人は学年一の美少女一ノ瀬凜(いちのせりん)。
そんな二人を廊下の角から覗く視線が六つ。
?「あれがこの学年一の美少女と言われる一ノ瀬凜か。思ったよりデカいな」
?「胸が?」
?「ちげーよ身長だよ」
?「胸は?」
?「ありゃBだな」
?「なるほど。悪くないね」
?「何の話をしてんだ」
?「おー拓。お前もついに仲間になる気になったか?」
拓「アホ。誰がなるか」
?「あ、健ちゃん! 一ノ瀬凜が若干腰振ったよ!」
健一「何!?」
拓「変な言い方するな。あれはただ座る位置をずらしただけだろ」
健一「拓。お前はもう少し柔らかく物事を判断できないのか? 見方によっては腰振ってるように見えるだろ?」
拓「見えねーよ!」
最初のコメントを投稿しよう!