社交パーティー

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「本当に……お前は俺の心を乱すのが好きだな」 「残念ながら私にそんな趣味はない」 「その無自覚どうにかならんのか。まぁ、それに助けられたところもあるんだが。 だがな」 遼は、頬にあてられていた舞白の掌を覆っていた自らの手を滑らせ、舞白の手首をきつく掴んだ。 そして閉じていた目を開き、舞白に鋭い眼差しを浴びせる。 遼のいきなりの変化に舞白は思わず体を強ばらせてしまった、けれど、舞白はその瞳を怖いとは思わなかった。 自分をまっすぐ見つめる瞳にはさっきのような怒りは含まれていないし、何より温かさが感じられたからだ。 「約束は約束。お前が言い付けを守らなかった事実は変わらない」 遼は手首を離し、ゆっくりと舞白の肩に両手を置いた。 遼の手は優しく舞白の腕を滑り、素肌を隠していたボレロを落とす。 あぁ、自分はこの人に食べられてしまうんだ。 舞白はなんだか漠然とそう感じた。 そこに恐怖という感情はなく、ただ本当に漠然とそう思っただけなのだ。 「約束を破るいけない子には、お仕置きが必要だ」 するりと奪われたボレロが投げ捨てられ、地面にぱさりと音をたてた。 そして舞白はまるで眠るかのように目を閉じる。 遼が言う“お仕置き”など、される事は決まっているのだ。 その事に今更驚く事も、抵抗しようなどということもない。 舞白はただ静かに目を閉じ、次来るであろう快楽と痛みに身構えた。 ――――――が。 、
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