1人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
秋が終わり 木の葉は散り
土に戻る。
そして、冬に向かう
冬になる 最初はまだ暖かいが
だんだんに寒くなり、
やがて、白く美しい氷の結晶を
舞い散らす
落ちる様は 雨のように 桜のように
綺麗で どこか 切なげで
その氷の華が土の上に ゆっくり積もる。
春 夏 秋の季節を包み 浄化するように
そして、新しい何かを生み出すように
ゆっくりと ゆっくりと
降り積もる
僕たちはこの季節に新たな 軌跡を作ろうとしている
そして、その軌跡は降り積もった氷の華が
砕け散る春に
生まれる
そんな 気がする
最初のコメントを投稿しよう!