冬華~とうか~

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秋が終わり 木の葉は散り 土に戻る。 そして、冬に向かう 冬になる 最初はまだ暖かいが だんだんに寒くなり、 やがて、白く美しい氷の結晶を 舞い散らす 落ちる様は 雨のように 桜のように 綺麗で どこか 切なげで その氷の華が土の上に ゆっくり積もる。 春 夏 秋の季節を包み 浄化するように そして、新しい何かを生み出すように ゆっくりと ゆっくりと 降り積もる 僕たちはこの季節に新たな 軌跡を作ろうとしている そして、その軌跡は降り積もった氷の華が 砕け散る春に 生まれる そんな 気がする
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