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5.行方
黙祷を始めて3分ぐらいしたのだろうか、後ろで笑い声がする。
「おいおい、生まれ変わるまで会う気無いのか、オレの爺さんに長く何を願っているんだ」
そんな言葉が聞こえてきた。
もうこの世にいないと思っていた親友がなぜか部屋の入り口で元気に立っていた。
数分の出来事かもしれない。
あっけにとられている俺の顔を見て笑っている。
その顔を見て再び会えた事を感謝した。
そしてあの時のことを謝った。
君は笑って「気にするなよ、俺等親友だろっ」そう言って肩を抱く。
その後……俺は親友が悪戯が大好きで困惑していた。
そして毎日のように親友の罠に引っかかる俺。
それでも毎日が楽しく、笑って過ごしている。
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