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例えばいつか
ツユだったり自分だったりが
飽きたり呆れたり、怒ったり、傷付いたり
するだろう
する、かも知れない
人の心なんて信用していい所とだめな所があるもんだ
と、ジンは思う
だけどいつかでいいから、この黙って行ってしまう猫みたいな男が、すんなり自分の元に帰って来るような
どこに行っても帰って来るような
そんな信頼のさせ方をしてぇ
ジンはツユの赤くなった鼻の頭を眺めながら、そう強く思った
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