苦しき未来に向かって

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だけど、そんな事じゃ終わらない…。 私には、最悪な試練が待っていたからだ。 それは… 教室 「ねぇー。知ってた?凉君と佐々木さんの事ー」 「知ってるー!最悪だよねー!」 「いじめたくなるしー」 「いじめちゃうー。あははは」 そういう事があったから…。 私が掃除時間になっても私だけに掃除させたり、仲間外れにしたり、悪口言ったり…。 最悪だった…。 でも、まだいい。 中学の頃より… まだましな方だ…。 だけど、凉君が慰めてくれる。 バスケをしたら、元気になる。 だから…いい… そんな事言ってるからこんなめにあうの? 「ねぇー。佐々木ー!ちょっときてー」 女の子達が私を読んだ。 「早くしてよー」 何…するのかな…。 「うん…」 悪い気がした。 でも… びくびくしながらも、女の子達の方へ向かった。 女の子達はトイレに私をよんで、私を取り囲んだ。 「な…何?」 「佐々木さんさー調子乗りすぎだよー。凉は皆の物なんだから取ったらダメだからねー」 物? 凉君はそんな物なんかじゃない。 しかも、凉君を取るとか…。 私、調子に乗ったりしてないし! 「私は、凉君が好きだからいいじゃん!」 本当は怖かった。 でも、このまま黙ってる自分が嫌だから…。 私はトイレから飛び出した。 そして、一目さんににげだした。 凉君を探して…。 「佐々木!」 「凉君!」 凉君はそっと私を抱き締めてくれた。 私はいっぱい泣いた。たくさんたくさん泣いた。 後ろからは、さっきの女の子達が走ってくる。 私…どうなるの!? ひどいいじめにあうの? やだ… やだ!! すると、凉君がこう、言ってくれた…。
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