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肩から突っ込んで来たその体当たりは結構効いた。
流石に、身長体重共に上の相手と真っ向勝負じゃ分が悪い。
なら、自分の長所を活かして相手の短所を突くしかない。
オヤジ『………………』
無言で蹴りが放たれた。
俺「甘ぇんだよ!!」
その場に伏せる。
頭の上をオヤジの脚が通過。
直後、攻勢に出る。
うつぶせから仰向けになる。
続いて、手をアスファルトに着けて回転。
腹筋も使って脚をオヤジに向かって振り回した。
ガッ!!
オヤジの足、それも弁慶の泣き所に直撃した。
すぐに追撃するために立ち上がった。
ドンッ!!!
………………え?
何が起きたか分からなかった。
視界に入るのは俺に馬乗りになったオヤジ。
数秒かかってやっと理解した。
オヤジは俺を投げたのか。
全く、ポンもオヤジに余計な技教えやがって…………。
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