番外編その七 拓ぼんの章

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肩から突っ込んで来たその体当たりは結構効いた。 流石に、身長体重共に上の相手と真っ向勝負じゃ分が悪い。 なら、自分の長所を活かして相手の短所を突くしかない。 オヤジ『………………』 無言で蹴りが放たれた。 俺「甘ぇんだよ!!」 その場に伏せる。 頭の上をオヤジの脚が通過。 直後、攻勢に出る。 うつぶせから仰向けになる。 続いて、手をアスファルトに着けて回転。 腹筋も使って脚をオヤジに向かって振り回した。 ガッ!! オヤジの足、それも弁慶の泣き所に直撃した。 すぐに追撃するために立ち上がった。 ドンッ!!! ………………え? 何が起きたか分からなかった。 視界に入るのは俺に馬乗りになったオヤジ。 数秒かかってやっと理解した。 オヤジは俺を投げたのか。 全く、ポンもオヤジに余計な技教えやがって…………。
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