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食事を終えるまでレイアさんもビス君も、何も喋らなかった。
けれど、漂う空気は柔らかく、私は何ヶ月かぶりに穏やかに美味しい食事をする事が出来た。
食事を終えたタイミングで、レイアさんが紅茶を出してくれる。
「さて・・・
一息ついた所で、お前の今後を決めねばな。」
その言葉にピクッと身体が震えた。
そうだった。
私は、助けられはしたけど奴隷・・・
レイアさん達と一緒に過ごせる訳なんかない。
「勘違いはするなよ?」
「えっ!?」
少し陰った私に気付いたレイアさんが、苦笑する。
「主はお前の面倒を見ると言っている。
私も反対ではない。」
居ても良い?
「お前の事情を私達は知らん。
ここで面倒を見るのは構わんが、家や家族がいるなら、という意味で、だ。」
「・・・聞いて下さい。」
私は奴隷としてロッグス家に使われるようになるまでの『事情』を話した。
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