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想い
雪が静かに降り積もるように、キミへの想いが降り積もってゆく。
溶けることのないそれは、次第に嵩を増し、体積を広げ、やがて収まりきれずに溢れ出してくる。
溢れ出た想いが、ちょっとしたことでキミに伝わってしまうんじゃないかと思うと怖くてたまらない。
けれどその反面、どっぷりと浸かって溺れて欲しいとも思う。
そんな相反する気持ちがボクの中でせめぎあい、思考がぐちゃぐちゃになってくる。
──キミが好き。
たった一言なのに、声に出すことも言葉にして伝えることも出来ない。
けれど、そんな日々に終止符を打つ。
すべては、新しく始まる明日のために―――。
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