違和感

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朝は太陽の光で目がさめた。昨夜カーテンを閉め忘れていたんだ。朝の日差しはこんなにも心地よいものなのか。 時計は七時をさしている。 しばらく心地よさにぼーっとしながら、あることに気が付いた。 今日はバイトの面接。予定時刻は8時。長谷川は慌てて支度をした。 腕時計…携帯…財布…定期…履歴書… 長谷川は持ち物を確認すると、朝御飯の支度をしているであろう親に何も告げずに家を飛び出していった。玄関に見慣れない靴があったが、今の長谷川には気にもとめていられなかった。 普段家の前に置いている自転車がどこにも見当たらない。腕時計を見ると7時15分だったので、仕方がなく走ることにした。 朝は心地よかった太陽は今は鬱陶しくなってしまった。 見慣れた商店街、今日は土曜日だというのに人通りがあまり見られなかった。店をしめているところもあった。 商店街を抜けて、長谷川はなんとなく後ろを振り返ってみた。どうやら店のシャッターがあいているようだった。いつもは7時前にあいてる店なのに、今日は寝坊でもしたのか、長谷川は呼吸をととのえながらどうでもいいことを考えた。 しばらくして、最寄り駅についた。腕時計は30分をすぎていた。 少し余裕を感じられたので、歩くことにした。 駅にも人はあまりみられない。長谷川は違和感を感じた。 今日はなんのへんてつもない土曜日。学校もない、仕事はあるところもあれば休みのところもある。 みんな家で引き込もっているのか、そんなはずはない。 駅の窓口には駅員がいるはず。
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