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お昼…
朝の事をずーっと引きずっている穂香
校庭を軽く走っているとサッカーボールが転がってきた
「(サッカーボール…)」
胸の奥にある懐かしみが蘇りサッカーボールでリフティングを始めた
トン、トン、音が続く度に視線が増えていく感じがした
チラッ、と見えたサッカーゴール
トンッと高いリフティングを出せばクルッと一回転しながらサッカーゴールへ思いっきり蹴り出した
バシュッ
ネットがのけ反りボールが跳ねて戻ってきた
「わぁ…久しぶり…」
すると一人の学生が近付いた
「なあっ!」
急に声をかけられ吃驚しながら声のする方へ体を向ける
「あっ!はい!」
「キミ、朝に笑われていた子だよね?」
「あ…わ…み、見てたんですか!?」
「ああっ!!しっかりとな!!」
生徒は胸を張り堂々と言った
「はぅ…はずかしいですぅー💦」
「それでさっキミ」
「はいっ!!」
また、いきなり言われ声が裏返ってしまう
「サッカー好きなの?」
「はい、小さい頃、お姉ちゃんとよく遊んでましたから…」
「その姉ちゃんはどうした?朝から見ないけど」
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