*+。誕生日。+*

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「本当ですか? 私に遠慮しないで下さい。」 真由奈さんに嘘を吐いて欲しくなくて念入りに聞くと、真由奈さんは再度首を振った。 「なら、なんであんなに悲しそうな顔を……?」 私から見たら、失恋をした女の子のようだった。 「それは…、不謹慎ですが…侑弥様のことを考えたら…少し可哀想だと胸が痛んだだけです。」 真由奈さんが長い睫毛を伏せ、小さな声で言った。 侑弥くんが可哀想…?それって、その…。 「ま、真由奈さんっ…! それって………! 侑弥くんのこと……っ」 私が興奮気味で言うと、真由奈さんは先程よりも顔を朱に染めた。 「い、言わないで下さい言わないで下さい…!違います!断じて違いますので…!」 「でも私から見たら、それは……。」 「蓮華、もうそこまでにしてあげて下さい。真由奈にも色々あるんですよ。 ほら、行きましょう。 真由奈、後で部屋に飲み物を持って来て下さい。」 「かしこまりました。」 「え…っ、ちょっと彰弥くん…。」 真由奈さんは彰弥くんに一礼して、私は彰弥くんにグイグイ引っ張られ、真由奈さんから遠ざけられた。 「彰弥くん…! 私まだ真由奈さんに聞きたいことが…。」 「蓮華、1分はとっくに過ぎてしまっていますよ。」 「彰弥くん…。」 もっと聞きたかった。 別に興味本位でっていうわけじゃない。 だって、もしそうだったら… 私の考えていることが当たったら… それは、とても素敵なことでしょう。  
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