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寮から続々と生徒達が出てくる。みんな1年生だろうか。
悠斗達は流れに逆らわずそのまま入口に着いた。
この世界の制服がローブでないことに悠斗は以前驚いた。
どうやらカッターシャツにチェックの入った紺のスボンが男子の制服だ。
カッターシャツの上には、いわゆるブレザーのスタイルである。
カッターシャツの腕の裾は学年で色分けされていて、1年生は青、2年生は赤、3年生は黄色である。
入口付近に行くと、係の3年生達が座っておりそこで受付を行うことになっているらしい。
「入学おめでとう。名前は?」
悠斗と蓮の順番がやっと来た。
係の3年生は、髪が少し長めでワックスで所々を浮かしている。
「駿河悠斗」
「崇導蓮です」
「駿河と崇導…………あった、OKだ。入っていいぞ」
蓮は入学式のしおりを読んでいたので、少し疑問に思う。
「あの、クラス分けがあるって聞いたんですけど…」
「あぁ…そうだった。あそこに箱を持った奴がいるだろう? アイツに聞いてくれ」
係の生徒はすぐに次の新入生の受付にとりかかった。
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