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一瞬背筋にひんやりとしたものを感じながらも、僕は彼女の人差し指が向かう方向へと身体を捻った。
「あ……」
考えるよりも先に口を突いた言葉。
4方囲まれた壁3面に見当たらないのだから、あって当然と言えば当然。
そこにはこの部屋とその向こう側とを繋ぐ1枚の扉があった。
これも木で造られているように見える。
何故だろう……。
しばし言葉を失う。
ここまでの現実を前に、僕の頭の中では幾つかの疑問が生まれていた。
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