61217人が本棚に入れています
本棚に追加
/1916ページ
ここは本当にトルベラなのか?
その事が脳内の大部分を占拠している。
今の所、地球で学び知り得た知識の中で全てが表現出来てしまう。
この空間を造り出しているレンガ、木材、ガラスなど、見た事があり、知っているものばかりだ。
気温は15度くらいだろうか。
この現実だけでさっきとは明らかに違う場所にいるという事は容易に想像出来る。
泥に覆われた窓の僅かな隙間からも、日差しの様なものが差し込んで来ている。
恐らく外は昼間の様な状態なのだろう。
でも、「昼間の様な状態」と表現したように、トルベラでは地球の知識や言葉では説明の付かない物、事、状態、そういう事象だらけなのだと僕は勝手に想像していた。
最初のコメントを投稿しよう!