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相手は強烈なパンチを食らい、そのまま崩れるように地面へ倒れる。
何と…
なんと、ハヤトは大の大人3人を倒してしまったのである。
「はあ、はあ」
体力を消耗したハヤト。
その重い足取りで夏美の父親の元へと歩き出す。
「へへ、次は…アンタかな…?」
暫く沈黙が続く
「ウチの若い者はだらしがないなあ」
そう言い、夏美に一瞬目をやるとハヤトに問い掛ける。
「小僧、お前は夏美の何だ?夏美の男か?」
ワケの分からない質問。
ハヤトは頭痛で頭が回らない。
「ただの…友達…だ…」
続けて夏美の父親は問い掛ける。
「名前は?」
朦朧とする意識の中ハヤトは力を振り絞り答える。
「榊……ハヤト…だ。………」
すると遠くの方からパトカーのサイレンの音が聞こえてくる。
ここまでしか記憶に残ってはいなかった。
次に気付くとそこは病院の一室。
「はは…俺弱……」
そう呟くハヤトだった。
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