語られる事なき伝説の戦い

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…西暦2010年 11月8日… …東京都 日野市 新撰組博物館 日野宿本陣 旧佐藤彦吾郎邸… 『-しかし君からの電話を聞いて驚いたよ…この日野宿本陣に隠し地下室があったなんてなぁ…』 日本新撰組歴史研究会代表、永倉平八教授が日野宿本陣の中を歩きながら若い歴史研究会の青年に笑みを浮かべて言う… 『-驚くのは…『それだけ』じゃないんですよ教授っ…!!』 血相を変えて地下室へと案内する青年っ…!! 『-全くっ…少し落ち着きなさい川田君…電話を掛けてきた時から君はずっとその調子だ…』 『-あんな物見たら…落ち着けませんよっ!!…訳が分からないんですっ!!何度見ても……分からないんですっ!!』 興奮しながら地下室の入口へと入り、我先にと川田は階段を降りる… 『-っ!?…分からないとは…一体どういう……地下室に何があると言うのかね川田君…?』 『-屏風です…教授っ!!しかも…『絶対に有り得ない』物ばかりが描かれた…』 そう言いながら川田は地下室の扉を開け、二人は室内に入った… 『-屏風…?…有り得ない物とは一体-』 部屋に入ったその瞬間… 永倉教授は時が止まった様に硬直してしまう… 『-どっ…どうですか教授…っ…こんな物っ……こんな物一体誰がっ!!?!!!?』 『-おぉ…っ…こっ…これはっ…!!?』 永倉教授は驚愕した表情で屏風の前に駆け寄り、…我を忘れて眺め続ける… 横幅約六メートル…縦幅約三メートルの屏風に描かれた物… それは…
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