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黄邵 「殺害していないのですか?」
黄邵は純の言葉を聞くと、希望を持った表情でそう聞いた。
純 「直前まで心を鬼にして殺害しようと思っていたが、いざ会ってみるとやはり無理だった。李儒に渡された毒酒も投げ捨ててしまった。だが、何太后は私が董卓に殺されないよう、自ら弘農王と共に塔から飛び降りられた。」
純はそう言うと、大きな溜め息をついた。
黄邵 「よかった……。」
黄邵は純から事実を聞くと、ほっと胸を撫で下ろした。
純 「だが、弘農王と何太后を私が殺したと言いふらしているということは、董卓にとって私はもう不要な存在ということだな。どちらにせよ、殺されるということか……。」
王允 「純殿、それは違いますぞ。董卓は純殿の人望を恐れてそうしているだけです。殺すことはしないでしょう。」
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