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唐突だが、俺は寝ている女の子の部屋にいる。
その女の子は小湊真世(こみなとまよ)。
寝起きの悪い幼なじみを起こしに来たわけだ。
「(おはようございま~す)」
真世の方ではなく、部屋にあったぬいぐるみに小声で言ってみた。
気分は寝起きドッキリのノリなのである。
これも毎朝起きれない真世の為、規則正しく起きる大切さを教えるためなのだ。
テレビで見たようなバズーカ砲はなかったので、安く買えたクラッカーを鳴らして起こすことにする。
低予算ドッキリだがしかたない。
ゆっくり忍び足でベットに近づく。
頭までスッポリ入って寝ている真世。
掛け布団に手をかけて、ばっと枕のある位置までめくった。
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