妖魔滅却の忍。

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町外れの森の中、否、森の上と言ったほうが良いだろう。 そこに浪人の着る着物に工夫を加えた忍装束を着こなした一人の少年が、一本の大樹の天辺に立ち、町の様子を物憂げに見つめる。 そして、腰にさげたなにやら不気味な日本刀らしきものをさすりながら、一言もらす。 「眠てぇ…」  
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