山犬と山猫と一匹の狼

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はじめに この作品は授業で行われたスライドショーの紙芝居で製作されたものです。スライドショーを主として製作されたため、文体に誤りがあるかも知れませんが、著者の意思を尊重させるため、そのままの形で掲載することをご了承下さい。 とある山で、山犬と山猫が喧嘩をしていました。そこへ、一匹の狼が通り掛かり、事情を聞きました。すると猫が言いました。 「最近、山で騒音が絶えない。これは、犬達が昼夜問わず、騒いでいるためだ。」 と、しかし、犬も言い返します。 「そんな事はない。それよりも、最近、森の木がどんどんなくなってきている。きっと猫達が爪を研ぎすぎて木が無くなっているんだ。」 と、狼は猫や犬達の言い分を聞き、真相を話しました。 「私には、心あたりがある。それはきっと、昔、我らを滅びへと追いやった『人間』という生き物だ。」 と、その日から、犬、猫、狼は協力し人間達を山から追い出すことに成功しました。 真相を話してくれた狼に礼を言おうと、犬と猫は狼を探しましたが、狼は、どこにも見当たりませんでした。 後付け スライドショー終了時にクラスの皆から「狼はどうなったのか」と質問攻めにされましたが、「答えはない」と返答しました。知っての通り、日本オオカミは絶滅してしまった生き物です。彼らは人間に対して何を思い、何を残し、何を持ち去ったのか。それは俺にも分からないのですから。 完
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