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人が生まれ、神は生まれた。
神は人を縛りつけるため、罪という枷を与えた。
罪の存在は人に善と悪の概念をもたらすことになる。
善は神に傅くこと、悪は神を蔑ろにすることであった。
罪は善を生み、人に信仰と祈りを生じさせた。
罪は悪を生み、人に無知と混乱を植え付けた。
人は己の無力さを嘆き、神の力を、罪を、畏れた。
善は悪を、悪は善を、人は神を、神は人を、世界に縛り付けた。
罪は世界を定めた。
世界は罪に染まる。
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