剥き出しにされる心

10/15
5539人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
何故、何故こんな事をするの? 私があの人にあんな事を言ったお仕置き? ひどい。 期待に高まった体は激しい快感を欲しているのに。 熱い。 肌は冷めきっているのに…体の中が熱い。 早く刺激が欲しいと騒いでいるみたいだ。 悶々と頭をよぎっていく気持ちが、一つの場所に押し込められていく。 ギシギシとその扉が軋んでいた。 頑丈な造りの鍵が揺れ中から悲痛な叫び声すら聞こえる。 ズルッ!! その時、いきなり指が引き抜かれ、変わりに熱くたぎったモノが蕾にあてがわれた。 グッ…。 そのまま、一気に奥深くを突かれる。 海斗の大きい高ぶりなら、動くだけで私の良い所を全てかすめていってくれる。 今までの散々じらされた時間もこれで終わるのだ。 そう喜んだのも束の間だった。 私の奥深くを陣取ったまま、やっぱり海斗は動かない。 消化しきれない高鳴りがじわじわと血を頭に集めているようだ。 行為が始まってから海斗は一度も名前を呼んでくれていない。 何か文句があるのだ。 意地悪をして楽しんでるんだ!
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!