プロローグ

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天正歴860年、獣人軍のタブナジア包囲 そして、運命の夜、獣人軍の総攻撃によって候都は陥落してしまう―― 深夜、大地を埋めつくす圧倒的な兵力の獣人軍が、候都タブナジアに総攻撃を開始。 守備隊による必死の反撃も空しく、城門を突破されてしまう。 そこから先は、まさにこの世の地獄だった。 人間は老若男女の訳なく徹底的に殺され、建物は破壊され、あるいは燃やされた。 ――やがて悪夢の一夜が明け、わずかに丘に逃げ延びた人々は、候都を見下ろして絶望した。 「ザフムルグの真珠」と謳われた都は、一夜にして失われたのである。
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