第一幕『忍刀』

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「へ?」 「はぁ!?」 響と龍奏が同じに声をあげる 「んー…ここ200年近くこの森を統括してきた小鳥遊一族だが…私もそろそろ歳だ…いつまでもこの座にいる分けには行かん…」 「ちょ、ちょっと待って下さい親方様!!お言葉ですがいくら何でもそれは…」 「そうだよ、おじいちゃん!!私じゃ無理だよ!!?」 「まぁまてまて…たしかに響は少し役不足かも知れないなぁ…だが私の娘だ…可能性とやらを信じているのだよ…のぉ響…」 「ですが…おじいちゃん…」 * * *「良かったな…お前、次期頭領になれてさ」渋々祝いの言葉を贈る「顔が祝ってないじゃん…」 「…昔の話しするけどよ…俺12歳の時にこの城にきたんだよな…」 「そうだね…家出だっけ?」 「あぁ…家が金持ちだったんだけど…親父が金の力で権力握ってそいでなんか自分は偉い見たいな勘違いして…だから俺は家を離れてここに来たって訳よ」 「主将な考えね」 「まぁな、ここの方がよっぽど自由だからな」 フッと笑いきびすを返す龍奏 「頭領になんのがイヤならいつでも言いな俺がいつでも替わってやるよ」 そう言うと直ぐに消えてしまった 「そーね…やっぱり私じゃ荷が重いかもね…フゥ部屋に戻るか…」* * * 自室に戻った後は布団も敷かずちゃぶ台で突っ伏して寝てしまった辺りは真っ暗だった、しかしどういう訳か響は城の下に下り地面に足を着ける 「最近はずっと城周辺の枝しか歩いて無かったから下に下りるのは久しぶりだな~…ん?」 がさがさと草を掻き分ける音がする そして 「あっ?んだお前」 出て来たのは龍奏位の歳の男だった 「え?私?えっていうか貴方から名乗るもんじゃないの?」 呆気にとられ上手く滑舌が回らない 「質問に質問かい…まぁいいや俺の名前は『安斎 蜀(とうま)』だ…で?あんたの名前は?」 早く名乗れと言う感じの目をみせる蜀 「えっと…私の名前は小鳥遊 響です…これで良いですか?」 「……」 「?」 蜀は何故か深く考えていた 「あー…すまんお前俺の敵だわ」 は? なんだそりゃを顔全体で表現する響 すると横から何か短い刃物のような物が飛んできた ブォン!! 物凄い速さで飛んできたそれをイナバウワーでかわす
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