①~はじまりと別れ~

2/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
風帥はちっぽけな山の上の祥仁村(しょうじんむら)という村に住んでいた。 村には忍者が多く生息し風帥の両親も優等な忍者だったため風帥も忍者になることを望んで日々自己流の修行にはげんでいた。 しかしある日村に別の村からきた忍者が奇襲をかけてきた。 実をいうと風帥の住んでいる村には優等な忍者が多かったため別の村の忍者からは奇襲を仕掛けられる事は少なくはなかった。 そして風帥の両親と村の若い忍者達は返り討ちをしに相手の忍者に立ち向かっていった。 しかし相手の忍者はたまに奇襲をかけてくるやつらとはひと味もふた味もパワーが格段に違かった。 相手は爆弾の様な物を多く使い村の若い忍者達を次々に吹き飛ばしていった。 風帥は両親が心配になり両親が向かった方向に走っていった。 いた! 両親をみつけるとすぐ近くにあった物影に隠れた。 両親は相手の忍者のボスのようなやつと睨みあっていた。 お父さん?お母さん? 風帥は何故か嫌な予感を感じとり、 逃げて! 心の中で命一杯そう叫んでいた。 しかしその思いも通じず風帥の両親と相手の忍者との戦いが始まった。 キン。ガン。 ザザザッ-。 キン。キキン。 カガン。 ―グサッ。 風帥の嫌な予感は当たった。 風帥の両親は相手の手下忍者の不意討ちにより刺され倒れた。 風帥は愕然とし、怒りと哀しみが一緒に溢れてきた。 風帥は時間が止まったような気が永遠と続いてるような気がし、物影に隠れながら呆然と立ち尽くしていた。 それからどれくらいたっただろう。 村のある1人の老人が風帥を自分の家につれていきベットへ寝かしていた。 風帥は目が覚め、自分の両親が殺された事を思いだし、老人に全てを話し自分はこれからどうしたらいいかと尋ねた。 老人は、 「お主がそやつを倒し復讐したいと思うのはわかる。 だがそんなものでは何も解決できん。」 といいすて、 「お主はこれからこの様なあやまちをもう起こさないために立ち上がるのじゃ。 その事を思いしらせてもわからないやつは…… 仕方がない。殺るしか。」 といい、 「お主は立派な忍者になれ。」 そういわれ、風帥は立派な忍者になる事を固く決意した。 そう。あのような悲劇を二度と起こさないために! ~続く~
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!