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「う~…おーたけぇー…」
すると名前を呼び終わったと同時に、
楽屋のドアがまた開いた。
立っていたのは缶コーヒーを持った大竹だった。
「何?呼んだ?」
「…どこ行ってたんだよ?」
「自販機」
「何で?」
すると大竹は小さく笑って、
俺の目の前に缶コーヒーを置いた。
「オシャレじゃねぇおっさんはこれでも飲んでろ」
そう言って意地悪く笑ってみせた。
ああ、良かった。
怒ってないみたい。
「…わざわざ買ってきてくれたんだ?」
「飲み物欲しいんじゃねぇのか?」
いや、別にそういう訳でも無いんだけど…
でも、うーん…何て言うか。
「はは、」
安心からか、
一気に気が抜けた。
そうかそうか、
俺のために出てっただけなんだ…
もう俺本当にあとちょっと遅かったら泣くとこだったよ。
「何だよ、いらねぇなら返せ」
本当、大竹ってばオシャレだわ。
カッコ良すぎんでしょ?
「ううん、いる!」
(自慢の恋人です)
end.
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“怒らせた”って思う時、やたら緊張しますよね。笑
我が家の大竹さんは相変わらず三村さんに過保護です。笑
ちなみに、ミント味のコーヒーです。
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