理解の追いつかない日々

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「おいおい……冗談やめてくれよ……」 俺は今草原のど真ん中にいた。 後ろも左右も見渡す限り草原で、前方には森が見える。 しかし森よりも先に目に入ってくる物があった。 それは生物であり今にも俺に襲いかかろうと牙をむき出しにしている。 つい最近までは俺も普通の高校生だった。 普通に学校に通い、友達と何気ない会話をし、愛しい彼女と一緒に帰路につく。 そんなごく当たり前の生活をつまらないといいつつも堪能していたんだ。 それが今ではもう二度と手に入らない幻となってしまった。 それはほんの一週間前の話しになる。
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