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そのあと咲姫ちゃんが
俺の上で目を覚ました
「わぁ!!!
ゆ、勇者くん!!!
ご、ごめんね
すぐ降りるから」
こんなかわいい
声してたのか!
内心、
もっと乗ってて
ほしかったけど
ここは紳士に―。
「大丈夫だよ」
「ありがと
重かったでしょ?///」
恥ずかしがってる
かわいー…
「全然全然!
軽かったよ」
「ありがと!
勇者くん!」
ゆ、勇者くん…
他の誰から呼ばれるより
嬉しい…
「あ、夕夏!!」
「やっと目覚ましたか~
咲姫~」
「夕夏…ここ…どこ?
なにこの服!?お姫様!?」
そうだ忘れてた!
俺は辺りを見回した
俺らは丘の上にいた。
西を見ると
丘の下には
大きな街があり
その向こうには海
東には黒い山
山の影には城が見える
あ、もちろん
東西南北なんて
わかんないから
適当。
「ファンタジーの
世界みたいね…」
「だな」
「うん」
夕夏のつぶやきに
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