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「ふぁ~あ… もしもし今仕事中だけど どうした?」 「久し振り!聞いて欲しい歌がある 仕事終わり次第すぐきてくれ!」 「わ、わかった…。」 もう一人は八百屋だったな。 「トゥルルルルルルルル…もしもし」 「オレだ 久し振り覚えてるか?実はカクカクシカジカなんだ」 「ああ、そうか!  じゃあすぐ…」 プツッ 「あっ」 「仕事中に何電話してるんだい? 切りな」… オレも昔みたいにこのベースで… …いや、ダメだろうな。八百屋を営んで、やっと子供を授かったのにな。贅沢だ。まぁこんなもんだろう……。 ………。 時間は流れる 深夜25時 オレは寝ながら考えた 行くべきだろうか… いやでも… そしたら店はどうなるんだ 家族か 夢か それとも… 絶対に譲れないものが… ……! 決心したオレは走っていた。夜の商店街をベースの入ったケースを抱えながら 彼の家へ向かって。
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