第二幕『内面を見た罪』

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翌朝、メールのことも忘れて爽快な目覚めだった。テキパキと髪を整えて結んだり、顔を洗ったり、歯みがいたり、眼鏡を拭いたり、行く準備をした。 「おはよー」 間延びした感じに言うと、朝食の準備をしていた母が軽く返事した。百合は頭を軽く揺らしながら閉じそうな目を一生懸命開けてる姿が可愛らしく思えた。 「んぅ?あ、千歳ちゃんおはよー」 目を擦りながら言っていた。今にも寝てしまいそうだ。 そして朝食が出来たようでテーブルの上に並べられた。ごはんに味噌汁に漬物に焼魚というありがちなメニューだった。 「いただきまーす」 千歳はいつも通り食べていたら、百合はむにゃむにゃとか言いながら、 「いただきまーしゅ」 と呂律が回っていないながらものんびり食べ始めた。百合は本当に朝が弱いようだ。 ご飯食べ終わって時間を見るとまだ少し余裕があるくらいの時間だった。 「あ、初日から遅刻は嫌だから今日は早めに行くね」 「あら、そう。気をつけて行ってらっしゃい」 「うんっ!!行ってきまーす」 自分の鞄を持って家から出て行った。クラスの雰囲気が楽しみだった。明るいクラスだったら良いなぁ、とか色々考えていた。
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